仮面ライダーW
左翔太郎とフィリップがダブルドライバー・複数のガイアメモリを使用して変身する仮面ライダー。ダブルフィーラー(触角)・胸部のラングなど、ボディの至る所が「W」を象ったデザインになっており、ホークファインダー(複眼)の色は全形態において赤で統一されている。体の中央にあるライン・セントラルパーテーションを境に左半身(ボディサイド)は身体能力・武器を決定する翔太郎のボディメモリ、右半身(ソウルサイド)は属性・特殊能力を決定するフィリップのソウルメモリに対応した配色を持つ。決め台詞は2人で同時に発声する「さあ、お前(達)の罪を数えろ!」。
変身時は肉体のベースとなる一方の身体にパートナーの意識が憑依しており、2人で意思疎通を行って戦う。憑依している側が発言する時は、声にエコーが掛かり各々のメモリサイド側の複眼が点滅する。憑依している側の人格も肉体を操作する特性上、そちらの方に何らかの異常が発すると戦闘に支障をきたすため、うまく体を動かし戦うには双方の連携・相性が要求される。また変身中は憑依する側の身体は意識を失って昏倒し無防備な状態となるため、安全な場所で変身するか変身後に亜樹子が避難させ、安全を確保する事が多い。なお昏倒しているフィリップが変身に使用するメモリ以外も原理は不明だが、本体であるWに転送される。
翔太郎曰く、メモリブレイクを成功させるためには2人の呼吸を合わせる必要があるため、多くのフォームではマキシマムドライブ発動時に技名を発声する。ただしCJXでの初戦闘時・CJGXでは技名を発声していないがメモリブレイクは成功している。全出演作品における単体での必殺技の種類は、実際に映像作品内で使用された物のみでも、ハーフチェンジで12・ファングジョーカーで1・CJXで5・CJGXで1種類の、計19種類。劇中の描写より主に必殺技名は翔太郎が考えており、ファングジョーカーの初戦闘・アクセルとの共同技ではその場で技名を考えている。
「丸い真紅の複眼」「風になびくマフラー」など、昭和期のライダーに多く見られた要素を受け継いでおり、主役ライダーでは前者は『剣』以来5年ぶり、後者は『ZX』以来25年ぶりとなる。基本形態のサイクロンジョーカーは仮面ライダー1号・仮面ライダーBLACKをモチーフにデザインされており、外観でも「2人分のライダー」という意味合いを含めている。